電動バイクにおける法令と知識について
【道路交通法における区分】
第一種原動機付自転車 |
600W以下 |
しろ ナンバー |
 |
第二種原動機付自転車 乙 |
800W以下 |
きいろ ナンバー |
第二種原動機付自転車 甲 |
1000W以下 |
ぴんく ナンバー |
ミ ニ カ ー |
600W以下 |
みずいろ ナンバー |
※電動アシスト自転車における法令は... 日本国内に違法車両ははびこっています ( `ヘ´)ノ!
・時速24q/h以上でのアシストは禁止
・アシスト比は1:1
上記を超える車両は日本においては原付扱いまたは違法車両となります。。。ご注意を!
【電気における法令】
※PSEは日本限定の基準であります。 各国の基準で一番厳格な基準はULになります。
電圧について・・・
国際安全基準においてDC60V以上は危険電圧指定とされております。
DC60Vを超える電圧を用いる場合はアース線の取り付けが必要です。
日本においては90%以上の該当車両が未設置であります ( `ヘ´)ノ!
【電動バイクにおける知識】
バッテリーについて・・・
電動バイク用いられているバッテリーは「リチウム」「鉛密閉」のどちらかになります。
「鉛密閉バッテリー」
日本で一般的に言われる密閉タイプは、硫酸(電解液)を密閉しています。
電動バイクの密閉式は殆どが固形密閉(電解液を注入しない)バッテリーになります。
デープサイクルとかシリコンとか言われるバッテリーです。
「リチウムバッテリー」
リチウムバッテリーはその分子によってエネルギー密度や危険度が変わります。
【一般的なリチウムバッテリーの種類】
種 類 |
セル電圧 |
特 長 |
使用車両 |
コバルトリチウム |
3.7V程度 |
エネルギー密度が高い 日本の長けている分野 |
国内製電動バイク |
リン酸鉄リチウム |
3.2V程度 |
熱を発しにくく多用途で使用 日本の遅れている分野 |
輸入電動バイク |
マンガンリチウム |
2.8V程度 |
エネルギー密度は低いが安全性に長けている |
初代日産リーフ |
チタンリチウム(負極) |
3.2V程度 |
以前は2.8V程度であった 熱を発しにくい 東芝による |
三菱電気自動車 |
上記表の通りで電圧からリチウムの種別が判断できます
【電動バイクに用いられているリチウムバッテリー】
コバルトリチウムは・・・高電圧(高性能)ではありますが、その危険性から高電流(容量)には注意です
リン酸鉄リチウムは・・・熱を発しにくいため高容量にしたものがありますが、本体の配線をしっかりしないと出火します。
BMS回路があるから安全とは言い切れません。
※「電動バイク火災」(電動キックボード火災)等で検索致しますとその危険性が確認できます
バッテリーの扱い注意点!
電動バイクを維持するうえで一番気を付けないといけないのがバッテリー関連です
リチウムに関しましては事故事例が多くあり皆様もよくご存じであると思います。その多くの事例は充電時、過放電(過度な
使用時)によるものです。エネルギー発生時に熱を持ちにくいリン酸リチウムにおいても充電時は気を付けなければなりません。
鉛バッテリーについては配線径さえ間違えがなければ、過度な使用時の発火すら起こりえません。但し硫酸タイプと違い過充
電時にバッテリーが膨張する恐れがございます。硫酸タイプでは沸騰しガスを放出します。高価な密閉タイプは安全バルブによ
りガスを放出いたします。しかし殆どの電動バイクが用いております安価な密閉タイプには安全バルブがございません、そのた
めバッテリーが膨張致してしまいます。よって充電には注意が必要であります。
【充電における知識】
電動バイクにおける電圧は、鉛バッテリーの倍数が一般的です
鉛12V × 4個 = 48V 、 5個 = 60V 、 6個 = 72V
リチウムにおいてもその近似値を設定しております
コバルト3.7V × 13〜15個 = 48.1〜55.5V
リン酸3.2V × 15〜17個 = 48〜54.4V
充電器はバッテリー電圧より高めの設定がなされております
1.鉛バッテリーの充電器電圧は57〜59V バッテリー電圧の20%増 ※自動車も同じ割合で充電します
これは鉛バッテリーは定格電圧の10%増程度(52V)の電圧まで蓄電できるからです。
2.リン酸リチウム(51.2V)の充電器電圧は55V程度 バッテリー電圧の10%弱が充電電圧になります
リチウムには定格電圧増の許容はないため充電電圧が低めに設定されております。
※よくあるリチウム専用充電器とはこの電圧差をもって示されております。51.2Vのリチウムバッテリーに58Vの鉛用充電器
を用いますと過電圧によるBMS回路の不具合、発火の恐れが発生します。
逆に55Vリチウム充電器は鉛バッテリーの充電にも使用できます。
充電器購入の際には自車のバッテリー電圧と購入予定充電器の電圧をチェックしてください。
充電時間は自社のバッテリー容量(48V20A)と充電器の電流(A)を割った数値がおおよその充電時間になります。
※充電電流が高ければ急速充電ができますが、その分出火のリスクを伴います
【バッテリーと車両性能の関係】
このページ上部に記載致しますように電動バイクの出力には規制がございます。
そのなかで出力を出すために一番容易な方法がバッテリー電圧の高電圧化です。12VのUPで大凡5キロ車速が上がります。
航続距離はバッテリー容量を上げる事で延ばせます。
48V20Aとしては「01CT」の記録(公式記録)は8年経った今でも破られておりません ( `ー´)ノ
購入検討時には、そのバッテリー情報もしっかりとチェックを! ※バッテリーが大きくなると交換時の費用もかさみますよ!